「源氏」
仙台市青葉区一番町の源氏におじゃましました。
文横の「あかしろ屋」を出たのが22時過ぎ。
まだ、1、2杯は飲めるかなと源氏に向かいました。
中央通り側から文横に立ち入るとすぐ、
電柱に源氏と書かれたぼんやりと白く光る看板が目印。
路地からすこし奥に入った場所にあり、
このお店に向かって薄暗い細くのびた狭い通路を通過する一瞬に
また何とも言えない高揚感を覚えます。
暖簾をくぐるとほぼ店内は満席。
1、2人は座れるかなというスペースがありましたがこちらは3人。
結局、後輩もひきつれておじゃましました。
待とうかなと思い、外に出ようとすると
女将さんがそこ座れるのでお願いねって、
お客さんを少し寄せて3人分の席を作ってくれました。
コの字型のカウンターの向かって左の
丁度折れ曲がりのところにきつきつで3人。
この、カウンター左端の角のところ、
石畳の床が大きく傾いていて椅子に座るとき、立つときに少し神経を使います。
しかし、それもまたこの店の味というか、
創業60年超ともなると店が放つオーラがすごい。
後輩は入るや否やこの店ヤバいですね。って。
それはいい意味と捉えるべきか、何か見えないものが見えていたのか。
以前訪問した時は静寂で厳かな雰囲気だったのが、
この日は左手に酩酊状態の団体さん、右奥も若者やカップルと
終始、賑やかな店内でした。
3人でおしゃべりしながら待っていると、
女将さんから声をかけていただきお酒を注文。
白い割烹着が似合う凛とした佇まいが印象的な女将さんですが、
少々腰は曲ったかな。
こちらのお店はお酒を注文すると
自動的に料理が一緒に運ばれてきます。
そして、1人4杯までという決まりがあり、
杯数に応じて異なった料理が提供されます。
そのため、お酒1杯のお値段は少々高めに表記されています。
料理は1杯目に糠漬け+α、2杯目に冷奴、
3杯目に刺身、4杯目に味噌汁で終了というのが定番。
アラカルトのつまみもあります。
高清水の辛口をいただきました。
日本酒は厳選されたラインナップ。
浦霞の特純、高清水の初しぼりと辛口、国盛にごり
という4種のみ。
あとは生ビール(黒もあり)。
糠漬けと一緒に提供されたのはナマコ、鮟肝、メカブの酢物。
どうだ、これが源氏だと言わんばかりの個性がつまった皿です。
糠漬けなんて店の味そのものですからね。
大袈裟かもしれないですが
この糠漬けに源氏の歴史が凝縮されているんだなと思うと
また、酒の味も旨くなるに決まってますよ。
それが1杯目に出てくるんですからね。
すごいなあと思います。
雰囲気、人、酒、料理、
そのすべてが酒飲みにとって心地よい素晴らしいお店です。
ごちそうさまでした☆
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