仙台市青葉区一番町の
「源氏」におじゃましました。
創業60年強。
言わずと知れた、
仙台を代表する名酒場です。
「八仙」をでたのが19時半。
文横通りの丁度対岸へと向かいます。
薄暗く光る「源氏」の看板を左に入り、
狭いエントランスを奥に進へ。
縄のれんをくぐりガラガラと引き戸をあけると
待ち受けるのは酒飲みの聖地。
平日ではありましたが、
ゴールデンタイムなのに5割ほどの客入り。
前回来た時よりは静かでよい雰囲気です。
コの字型のカウンターの向かって左奥、
ピンク電話が置いてある、
トイレの入り口の近くの席へ案内されました。
目の前にはピカピカに輝く昭和初期の燗つけ器。
座ったことがない席に座るだけで
店の印象がまた違って感じます。
さて、
空いていたので直ぐに女将さんから注文を問われ、
私は浦霞を冷やでいただきました。
お通しは源氏名物「糠漬け」と青菜のお浸し。
お酒1杯につきお通しが1品ついてくるという
源氏独特のルール。
2杯目は高清水辛口。
お決まりの冷奴を摘みつつ
程よく酔いも回ってきました。
後輩に偉そうに人生論や仕事論を語ったりして。
3杯目は高清水の初しぼり。
お通しは刺身です。
今日は良い鯨が入ったのよと女将さん。
ここで、
人気メニューの「〆鯖」を注文したのですが、
残念ながらこの日は鯖の仕入れがなかったようで、
代わりに「銀鱈の刺身」を勧められました。
銀鱈と言うと焼物でいただくイメージです。
脂がのっている魚ほど足が早く、
刺身でいただけるというのはかなり鮮度が良い証拠。
残念ながら写真はないのですが、
しっかりとした食感がありながらも
脂がとろけるようなまったりとした甘味があり
一度食べたら忘れない印象に残る味でした。
最後の4杯目は国盛にごり。
連れがおでんを注文したので
私は味噌汁を選択しました。
具は蛤。
酒のアテにするならおでんだったかな。
立派な燗つけ器。
もちろん現役です。
ゆっくりと仙台の夜は更けていきます。
ごちそうさまでした☆