地鶏そば+半熟味玉
「麺屋 謝(いやび)」におじゃましました。
6月28日にオープンした新店です。
金木の「軽食喫茶 驢馬」のラーメン部門が
独立開業した形になります。
開店に先立って、
SNS等の情報をもとに
店主さんは東京新小岩の超有名店
「麺屋一燈」の系列の出身ということがわかりました。
修行先は小岩の「豚骨一燈」のようですが、
数年前に一度訪問した際には、
煮干系のメニューの提供はなかったと思います。
「麺屋一燈」もつけ麺が主体の店で
現在提供しているような濃厚煮干が主戦力ではないはず。
となると、
「伊吹」、「いづる」、
「つきひ」、「陽はまた昇る」など、
東京濃厚煮干中華界のトップを走るお店とも
つながりがあるようなので
これらの店舗がルーツになっているのは間違いないでしょう。
さて、
開店翌週の火曜日18時半の訪問で
先客8名、待ちなく着席。
行列を覚悟していたので一寸拍子抜けです。
まあ、車じゃないと来にくい場所だし、
交通量も多い分離帯のある
片側2車線道路に面しているし、
駐車スペースも限られているため、
(隣のセブンは駐車厳禁)
過剰な行列は出来ないのが普通でしょう。
今度からも夜をねらって来よう。
と、思っていたら
すぐに夜営業は中止となってしまいました。
仕込が追いつかなかったのでしょうか。
その後、何度かお昼の訪問を試みましたが
満車&外待ち列をみて断念。
しばらくの間は開店を狙うか
運よくタイミングがあわないと
車での訪問は大変そうですね。
入り口近くに食券機とセルフの給水機があります。
席数は縦長直線カウンターに9席。
ワンオペを想定しての設計だと思いますが、
今の混雑ぶりを見るとワンオペでもきつそうです。
この日は開店直後と言うこともあり
驢馬のおやじさんとお母さんの3人体勢でした。
驢馬で濃厚煮干はいただいていたので、
今回は地鶏そばの醤油味をいただきました。
和え玉(200円)は食券制ではなく、
着席後に現金払いで注文するシステムのようです。
小さめの白い丼での提供。
盛り付けが若干雑に見えますね。
まずはスープから。
比内地鶏と青森シャモロックでとった出汁は
芳醇な鶏の旨味に溢れ、
津軽では他に類をみない一杯に仕上がっています。
が、
出汁と鶏油先行で醤油ダレのキレが悪く、
内に籠もっているような印象を受けました。
また、
鶏特有の臭みが残るのも気になりましたね。
麺は全粒粉を使用した細ストレート麺。
風味がしっかりしていて、
パツンと歯切れの良い食感も◎。
も、
麺同士が丼の中で絡まっていて
麺を引き揚げる際にストレスを感じました。
細かいところですが
改善すれば麺の食感がさらに良くなると思います。
チャーシューは低温調理の鶏と豚。
ふわっと柔らかい鶏ムネ肉に、
しっとり溶けるような豚肩ロースが1枚ずつ。
メンマは柔らかい穂先部分を使用。
ネギはスープに浮かせた白ネギと、
中央に飾った青ネギ。
味玉は半熟からやや固めの
黄身まで味が染みた熟成タイプ。
和え玉も注文する予定でしたが
スープが余り残らなかったことと、
胃が満足してしまったのでやめました。
先に食券を買っていたら
無理して食べて胸焼けしていたかもしれないので
後注文制で丁度良かったです。
一寸ハードルを上げ過ぎたかもしれませんね。
若干厳しめの評価になってしまいました。
店主さんのSNSを拝見していると
煮干出汁の配分や限定メニューなどを
日毎アップしており、
なかなかストイックな姿勢が窺えます。
同時期にオープンしたオールウェイズと並んで
青森に新しい風を吹かせるのは間違いないでしょう。
両店の今後の展開が非常に楽しみです。
ごちそうさまでした☆