魚介豚骨ラーメン
「山城屋」におじゃましました。
久しぶりに大館の人気店「煮干中華あさり」
に行こうかなと思い車を飛ばし店に着くと
なんと運がないのでしょう、
無慈悲にも臨時休業の看板が。
大館は車で1時間弱とはいえ、
他県まで足を運んでお目当ての店にフラれるのは
ショックでかいすね。
なんて凹んでいるのも束の間。
そういえば、
この辺に気になるラーメン屋があったなと
一寸足を伸ばしてこちらの店へ伺うことにしました。
国道から少し入った早口駅の近く、
余所者に言わせると、
なんとも寂れた、いや、長閑な雰囲気の中に佇む店です。
屋根続きの隣には「ビューティ山城」という美容院。
シャッターは降りていますが
どうやら現役で稼働しているようです。
駐車場は店の右隣に3,4台分。
さらに線路を渡ってすぐのところにもスペースが確保されていて、
ちょうど私の車で満車になりました。
店内も若干の空席があるものの、
カウンター8席、小上がり3卓の店内はほぼ満席。
私の後にも次から次へと客が入ってくる人気ぶりです。
地元のお客さんが多いようですが、
「食べログ」を見てきたと思われる一見さんもいました。
正直なところ、
こんな人気のある店だとは思っていませんでした。
私と同様にあさりから流れてきたお客さんが多かったのでしょうか。
メニューは魚介豚骨ラーメンと
チャーシューメン、魚介まぜそばの3種に
トッピング、サイドメニューの構成です。
魚介豚骨ラーメン並(730円)に
味付玉子(100円)をいただきました。
前後の注文を聞いていると
ガーリックライスを注文するお客さんが殆どでした。
もしかするとこちらの名物なんでしょうかね。
次回の楽しみにとっておきたいと思います。
豚骨と節のライト系魚介豚骨ですが、
少し侮っていました。これは旨い。
おそらく無化調。
臭みやエグ味が出ないように
丁寧に出汁をとった上品な味わいで、
それでいてしっかりと髄まで煮出したコラーゲン感があります。
一口目は薄味に感じましたが、
食べ進めるごとに旨味が口中を支配していく
なんとも優しいスープで、
塩分ストレスを感じることなく完汁。
麺は固めに茹でた低加水中太ストレート。
小麦の風味が強く、歯ごたえもしっかりしているので、
スープに合わせるとすると
もう少し細めの麺でも良いと思いました。
チャーシューは味の染みた小ぶりなバラ肉が5枚。
このスタイルは弘前の八助、
すなわち大館の孝百を模したものですね。
しかし、完成度はこちらの方が上です。
メンマは柔らかく甘めの味付け。
味玉は卵の味を殺さない絶妙な塩梅で熟成加減も私好み。
ネギは白髪ネギ、長ネギ、青ネギと3種類使用していて、
あさりの塩中華でみたのと同じ盛り方です。
麺の風味もあさりと共通するところがあり、
店主があさり出身と書いているレビューもあるので、
そうなのでしょうね。
大館にまた良い店を発見しました。
次回からは
山城屋→あさりの連食が常になるかと思います。
ごちそうさまでした☆