東京都杉並区は荻窪にある
「煮込みや まる。」におじゃましました。
以前、「dancyu」かなにかで紹介されているのを見たことがあって、
荻窪に行く機会があれば訪れてみたいと思っていたお店です。
荻窪駅南口をでてすぐ、
左手の商店街から少し入った小路にあります。
東京の路地って絵になりますよね。
奥に見える「鳥七」の手前が「まる」です。
ちなみに、「鳥七」は、
「まる」の店主の旦那様がやっている焼き鳥屋で、
15時からやっているため、「鳥七」で軽く飲ってから、
17時の開店の「まる」に流れるお客さんが多いとのこと。
おじゃまします。とドアを開けると
オレンジ色の裸電球がぼんやりと照らす少し暗めの店内に、
昭和初期を思わせるレトロな内装、コの字型カウンター。
厨房に立つは赤の法被に前掛けが似合う、
黒髪美人の若女将。
このシチュエーションだけで
世の中の大半のお父さんは酔えるかと。w
すでに昼から軽く飲んでいたため、
スタートはお酒から。
メニューにある純米酒6種は
常温か燗でいただく店の定番酒。
女性芸能人の名前は、
お酒がもつイメージに合わせて決めたそうです。
市原悦子さんを常温でいただきました。
冒頭の写真にある猪口に酒を注ぐと
色が淡いピンクに染まっていきます。
酒自体がピンクかと思ったら
猪口の底の絵に秘密があるらしいです。
柔らかな飲み口でしっかりした酸が印象的なお酒でした。
「煮込みや」に来たからには
先ずは煮込みを注文。
塩、醤油、みそと3種の煮込みから
塩味のモツ煮を注文。
モツとこんにゃくだけのシンプルな煮込み。
ブラックペッパーが効いていて
思いのほか洋風な味わいでした。
ねぎはセルフサービス。
一味、七味も4種から好きなものを選んで使用できます。
この入れ物がまた激渋です。
お料理はほとんど500円以内とリーズナブル。
定番メニューから今日のおすすめまで、
どれもお酒に合いそうなものばかりで目移りしてしまいます。
コンビーフとコーンのポテトサラダ。
美味しいのはもちろんなんですが、
量がすごく丁度良い。
一人前でも少し少なめの量で、
ちびちび摘まむのに全くストレスがないサイズで、
もう少し食べたいのにもうなくなってしまうのか、
っていう後を引く感じが堪りません。
小さな囲炉裏や、
古びた銅製の燗つけ器も酒飲み心をくすぐります。
もちろん単なるオブジェではなく
現役で稼働しています。
口直しにシャリキンレモンをいただきました。
ジョッキの縁に塩を立てるスノースタイル。
こういうちょっとした工夫があるだけで
呑兵衛っていうのは楽しくなるものです。
かきのしぐれ煮。
ど鉄板。器も素敵。
樹木希林さん(竹鶴)をお燗でいただきました。
竹鶴酒造と言えばマッサンの舞台になった酒蔵ですね。
おしんこと長芋ワサビ漬け。
串に刺さっていて、1本単位で注文します。
王道のアテも、こうやって食べるとまた新鮮です。
こういう遊び心があるところもこの店の個性ですね。
「飲みに行く」のではなく、
「飲みに帰り」たくなる店。
よし決めた。
東京に住むなら荻窪にしよう。
ごちそうさまでした☆