仙台市青葉区一番町の
「源氏」におじゃましました。
創業60年強、
言わずと知れた仙台きっての名酒場です。
暗がりに怪しく光る「源氏」の看板を奥に入り
狭い通路を抜けて古びた引き戸を開けると
そこには正に酒飲みの聖地というべき
伝統と歴史を感じる空間が広がっています。
酒と向き合い、酒と語り合う場所。
賑やかな大衆酒場とは一味違う
独特な緊張感や厳かさが源氏にはあります。
しかし、そんな老舗への
敬意を忘れた輩が増えたせいでしょうか。
そのイメージが崩れつつあるように思えてなりません。
30代前半くらいのOL(≠おっさんずラブ)。
どうやら友人と待ち合わせをしていたようで、
電話で源氏に来るように促していました。
そもそも、
源氏を待ち合わせ場所に使うのもどうかと思いますが
さらに、
やってきたご友人が店に入るやいなや
ここワインないの?ワイン飲める店に行こう
と言って、酒も肴も残して店を出る始末。
イチャついている酔っぱらい中年カップルや、
ラストオーダーの時間を過ぎて
入店を断られたことに食って掛かり
捨て台詞を吐いて去っていったサラリーマン。
偶々そういう日に当たっただけかもしれませんが、
こういう状況が日常だとしたら
常連が離れてしまい
店の存続危機にもつながりかねないなあと
不安を感じざるを得ません。
さて、
源氏特有のルールは
酒を注文すると必ず料理が一品ついてくること。
一杯目には糠漬けと小鉢がつきます。
この日の小鉢は夏野菜のサラダ風和え物でした。
2杯目の冷奴。
単品メニューからほや酢を。
3杯目にはお刺身。
4杯目にはおでん、または味噌汁がつき、
1人4杯までというのがルールです。
21時半頃に訪問したため、
3杯目でラストオーダーとなりましたが、
短時間で3杯いただいたため
思いのほか足にきてしまいました。
源氏、フォーエバー。
ごちそうさまでした☆