仙台市青葉区一番町にある
「源氏」におじゃましました。
文化横丁、通称「ぶんよこ」の一角で
約70年の歴史を刻む東北屈指の名酒場です。
約3年ぶりの仙台は雪模様。
はて、瓢箪をモチーフにした源氏の看板。
以前はなかったような。
聖地へといざなう狭い路地。
この路地裏感、秘密基地感が
呑兵衛の心をくすぐります。
ガラガラと引き戸を開けて中に入ると、
まだ5時台とあって先客はまばら。
コの字型のカウンター席の右奥に着席し、
一杯目は浦霞をお燗で注文しました。
ピシッと糊のきいた白い割烹着のおかみさん。
間からのぞく着物のセンスが光ります。
おかわりないようで何よりです。
源氏の独自ルールは、
お酒を注文すると必ず一緒にお通しが付いてくること。
1杯目は糠漬けと季節の小鉢です。
小鉢はあん肝、ほやと海鼠の塩麴付けでした。
浦霞のぬる燗との相性たるや。
2杯目のお通しは冷奴。
高清水辛口の燗を合わせます。
時が止まったかのように静かな店内が、
6時前ともなると仕事帰りのお客さんがやってきて
だんだんと賑やかになってきます。
3杯目のお通しはお刺身。
鰆、タコ、間八、平目。
酒は高清水の初しぼり。
4杯目は黒ビール。
お通しはおでんか味噌汁を選びます。
おでんの写真を撮り忘れてしまいましたが、
濃い目に味がしみた玉子が絶品でした。
さて、源氏には1人4杯までという
暗黙の?ルールがあるため
これでお会計となるはずなのですが、
3年ぶりの源氏で浮かれていたのか
すっかり失念してしまい、
5杯目を注文してしまいました。
注文してしばらくして
ハッと思い出したのですが、
おかみさんは何も言うことなく
すでに国盛にごりを注いでいて、
お通しに山椒あられと韓国のりを置いていきました。
おでんが到着するまでに少々時間がかかり、
黒ビールの大半を飲んでしまったのもあるかもしれませんが
席が空くのを待っているお客さんもいる中で
申し訳ないことをしてしまったなと。
源氏フォーエバー☆