カツカレー
弘前市紺屋町にある
「銀作亭」におじゃましました。
弘前城公園の一陽橋口近くにある老舗大衆食堂です。
油のにおいが充満し茶ばんだ壁、
ニキニキしたテーブル、
お世辞にも綺麗とは言えない店内。
個性的なご主人。
良い雰囲気です。
趣のある手書きのメニュー札。
オープンオムカレーが気になります。
銀作亭と言えばインディアンカレーが有名ですが
ここはカツにも定評があります。
カツカレー(700円)でいきましょう。
ミニカツカレーと小ラーメンで550円。
本日の定食にすればよかったか。
後悔先に立たず。
カツは揚げたて。
ちょっと切り方は雑だけど
たっぷりサラダもついてて
彩りも栄養価もばっちりなカツカレーです。
お皿も小ちゃいし思ったより少ないな…
と、思ったのも束の間。
カツを持ち上げた隙間から覗くライスの厚み。
野菜の下までびっちりライス。
このライスの量に対してルーの少なさは明らかに異常。
よほど綿密に計画的にルーを配分しなければ
確実にライスだけ残る比率。
しかし、食べれば納得。
銀作亭のカレーは
「カレールー」というより
「カレーソース」と言った方がしっくりくる
素材の旨味が凝縮したような濃さなのです。
辛さは皆無。
デミグラスソースをカレーに寄せた感じで
きっと継ぎ足し継ぎ足し使用している
ソースなのではないでしょうか。
そして、
このしょっぱいけど絶妙な甘さが良いのです。
ほんの少量でライスが食えるし、
サラダにつけても旨い。
もちろん、
たっぷりソースを纏ったカツは殊更旨い。
しっかり厚みのあるカツを
さっくり柔らかく揚げていて、
水分の少ないソースが功を奏して
最後まで衣はカリカリ。
一見、豪快に見えますが中身は意外と繊細。
また食べたいカツカレーです。
ごちそうさまでした☆