中華カレーセット
弘前市松原にある
「石黒食堂」におじゃましました。
出前もやっている老舗大衆食堂です。
千年方面へ移動するたびに存在を気にしていたお店ですが、
ようやく初訪問に漕ぎつけました。
カウンター3席、テーブル3卓、小上がり2卓。
入り口が2か所あり店内は結構広々しています。
お昼時は結構はやっているようです。
メニューはラーメン、そば、うどん、ご飯もの、定食と、
大衆食堂としてはごく一般的なラインナップ。
ワンコインメニューもあり全体的にリーズナブルな価格帯です。
中華カレーセット(800円)をいただきました。
中華そばが530円なのでセットのカレーは270円相当。
それでこのボリュームはなかなかお得ですよ。
中華そばは煮干出汁強め、醤油ダレ控えめの
酸味が効いたあっさり味。
ラードがたっぷりとスープ表面を覆っていて、
食べ初めは味がよくわからないほどあっつあつ。
麺はやわめに茹でた中細縮れ麺。
湯切りが甘いのか水っぽく感じましたが、
スープが馴染んだ後半は気にならなくなりました。
チャーシューはみしっと固めのロース肉が1枚。
具材はほかに、メンマ、ネギと至ってシンプルな中華そばです。
さて、この中華そば、
スープがどこかのラーメンに似ているなと記憶を遡ってみますと、
昔々、東京に住んでいた叔母からもらった、
「永福町大勝軒」のおみやげラーメンに辿り着きました。
叔母は亡くなりましたが、
弘前に来た時、私が作った味噌ラーメンを
とても美味しそうに食べてくれたのを思い出します。
もう少し長生きしてくれていたら一緒に永福町に行きたかったなあ。
カレーはもったりして黄色い、ザ・昭和の食堂カレー。
辛味はなく、かと言って甘い訳でもなく、
スパイシーと表現するのも違う、
独特の酸味と漢方感が特徴的なカレーです。
このカレー、単独で食べても正直そんなに美味しくない。
でも、
このカレーを食べてから中華そばに戻ると、
何故だか中華そばが美味しくなるんですよ。
普通、カレーの方が勝ってしまうと思うのだが逆。
不思議ですね。
人の良さそうなおかみさんとおやじさんの2人で切り盛りしており、
帰り際に何度もありがとうと言ってくれました。
また来ます。
ごちそうさまでした☆