東京都武蔵野市は吉祥寺にある
「ささの葉」におじゃましました。
ハモニカ横丁内にある個性派居酒屋です。
以前、TOKIOの松岡さんと博多大吉さんがやっている
「二軒目どうする?」で紹介されていたのを見たことがあって
吉祥寺に来たらここ、と決めていました。
飲み屋にしては少し遅めの19時開店。
開店前から行列ができるらしく、
吉祥寺に着いたのが19時過ぎていたので、
1件目の「エイヒレ」で小一時間をつぶしてから
様子を見に行ってみました。
看板が出ているのでそんなに迷いませんね。
矢印の方向に「のれん小路」というほっそい通路があり、
その奥に「ささの葉」があります。
店の前で並ぶのは禁じられており、
のれん小路に曲がる手前、
青いColombiaのリュックの方の辺りで待つのがルールのようです。
また、席が空いても呼びに来てくれるわけではないので
ときどき店の様子を確認しに行かなければいけません。
20時半頃、一気に先客が帰ったらしく
私と先に並んでいたご夫婦3名が入店したときは
店の中にお客さんはゼロ。
団体さんだったのでしょうか。
その後、大学生カップルや、OL、
サラリーマン風のお客さんが続々と入店し
カウンター7席、テーブル1卓の小さな店内があっという間に満席に。
まあ、店内と言っても、
ビニールカーテンがあるだけのふきっさらし状態で、
テーブル席はほぼ外といっていいくらいなので、
冬場はそれなりの防寒をしてこないといけませんね。
どうぞ、どうぞ、いらっしゃい。
と、客を案内する白髪に口ひげの老店主は
もっと厳格な方を想像していましたが違いました。
ちょっと口調はぶっきらぼうな感じですが、
さりげなくお客さんの会話に乗ってきたり、
ジョークを言ったり、面白い方です。
ささの葉にきたらまずはこれというのが、
てんこ盛りにもられた刺し盛り。
既に皿に盛られた状態で保冷ケースに陳列されていて、
注文が入るとそのまま客の目の前にどんと出てきます。
殻ごと盛られた大粒の赤貝に北寄貝、分厚いマグロに鯛と、
一人だと少々量が多いですが、皿単位の注文しかできません。
刺身用のお醤油が辛口の「北」と、
甘口の「南」と、2種類あるのも面白いですね。
南はいわゆる九州醤油で、
慣れていないと苦手な人もいるみたいですが私は大好きです。
カウンターの上に無造作に置いてあった
松前漬けが旨そうだったのでいただきました。
ピリッと生姜が効いたさっぱり味で、なんぼでも食えるやつです。
そして、お酒は土佐司牡丹。
日本酒はこれしか置いてありません。
しかも、開けたてじゃないと旨くないので、
その場で封を切った瓶以外は出さないという拘り。
全国の銘酒がずらり目白押し!もいいですが、
こういう拘りのある酒場っていいですね。
安心感があります。
ささの葉にはメニューがなく、
目についたものを適当に注文したり、
マスター、なにか魚ある?
みたいな感じで注文します。
他のお客さんが食べていた穴子が旨そうだったので
マスターにお願いしたら、
「穴子よりも鱈が旨いから」
と、言われて強制的に鱈になっちゃいました。
東北から来たって言ったから鱈にしたのかな、
うーん、鱈なんて帰ったらいくらでも食えるじゃん。
なんて思ってすいません。
切り身を予想していたら、カマを焼いたものでした。
鍋に入れることはあっても、
鱈のカマだけを焼いて食べるのは初めて。
そして、これがすこぶる旨い。
カマから身をほぐして一味を振って食べると
司牡丹と最高のマリアージュです。
でも、量がハンパない。w
刺身がそうだったように、
一人客でも何人客でも問答無用で同じ量。
これがこの店のポリシーなんでしょう。
司牡丹を4杯はいただいたでしょうか。
さすがにトイレに行きたくなってきました。
店にトイレがないので横丁内の共用トイレを使用します。
トイレには防犯のためか鍵がかかっていて、
店主から鍵をもらっていかないといけません。
なんだか、ドラクエ的な。
さて、すっきりして席にもどると、
あれ?食べかけていた鱈カマちゃんのお皿が消えている。
ん?ん?ときょろきょろしていると、
隣に座っていた大学生のお嬢さんが、
満面の笑顔で、
「空いていたお皿下げておきました~」って。
そっか、ありがとね、どっからきたの?
(心の声)
あん?まんだくにいいどごたげのごっちゃんだばって。
せっかぐまでーにほんつくったのに、もったいね。
おめ、カマくったこどねべさ?どこのやづだば!?
と、こんな感じで隣の方とも仲良くお話させていただいて
大分気持ちよく酔って参りました。
そろそろ、〆を。
トマトが美味しそうだったので
トマトのお酒をつくってもらいました。
ほぼジンの味でした。
多分、これが効いて撃沈。
お勘定は7000円。
量が多い分一人だとコスパが悪いのが難点ですね。
ごちそうさまでした☆