すごい煮干ラーメン
新宿区歌舞伎町にある
「すごい煮干ラーメン凪」におじゃましました。
ゴールデン街にある24時間営業のラーメン店です。
初めて足を踏み入れる夜の歌舞伎町は
異国かと思うくらいの外国人の多さにびっくり。
街並みもどこか日本とは思えない独特の情緒があります。
眠らない街、新宿歌舞伎町も
月曜の朝9時半とあれば通りに人は疎ら。
夜の喧騒が嘘のように静まり返っていました。
本当にこんな静かなところで
24時間営業しているのでしょうか。
と思ったら目立つ赤い提灯を発見。
周囲の飲み屋に溶け込み過ぎていて
提灯がなければ素通りしていただろう小さな入り口。
おそるおそるドアを開け、
ピンクのネオンが怪しく光る急な階段を
ゆっくりと登っていくと、
2階は意外と普通のラーメン屋です。
狭い空間に窮屈に並んだカウンター席が10席。
先客は観光客風の日本人カップル1組。
厨房には女性店員さんが2名いて、
めちゃくちゃ私語が多いのですが
接客は意外とまともです。
ぶっきらぼうな口調の女性と、
柔らかな口調の女性で、
普通の世間話をしているのですが、
なんだか映画のワンシーンを見ているような感覚でした。
急な階段を登り終えると右手に券売機があります。
メニューは「すごい煮干しラーメン」を基本に、
そこにトッピングやサイドメニューが加わった
シンプルな構成。
「ベースラーメン」という糖質オフメニューもあります。
場所柄、値段は高いと思いますが、
麺量は並、中、大まで同料金というから
妥当なところでしょう。
ノーマルのすごい煮干ラーメン(890円)を
並盛でいただきました。
見た目ほどドロドロしておらず、
さらっと飲みやすいタイプのスープです。
ニボ度的には青森の煮干ラーメンに慣れていたら
どうってことないレベルですが、
20種類の煮干を使用しているというだけあって
複雑な旨味があり、
苦味、エグ味、酸味のバランスが良いですね。
熱々で香ばしい煮干し油と
甘辛い唐辛子ダレが味の決め手。
麺はピラピラした食感が面白い
多加水平打ち縮れ麺を使用しています。
噛むともちもち、甘味があり、
若干のかん水風味が煮干しとよく合いますね。
麺量は少なめなので中盛で良かったかも。
「いったん麺」という麺帯が何本か入っています。
すべすべ滑らかな食感で茹で加減もよく、
小麦の甘味が強いためか
通常の麺よりもスープに合っていると思います。
チャーシューはしっとりむっちり、
豚の旨味が詰まった厚切りもも肉が1枚。
ザク切りのネギも良いし、
飾り程度と思っていた煮干しの佃煮も何気に旨かったです。
オープンから15年経って
店舗もかなり増えていると思いますが、
妥協は一切感じられないすごい煮干でした。
歌舞伎町の朝はここで決まりでしょう。
ごちそうさまでした☆