飲まずにやってられっか。

ラーメンと晩酌のブログです

岸田屋 【東京都中央区月島】


「岸田屋」

 
東京は月島の岸田屋におじゃましました。
 
森下の「山利喜」、千住の「大はし」と並び東京三大煮込みと称される
 
絶品煮込みが名物の都内屈指の人気老舗居酒屋です。
 
 
都営大江戸線月島駅から徒歩数分。
 
もんじゃストリートと呼ばれる、
 
月島名物もんじゃ焼きのお店が軒を連ねる通りに
 
左手に大きく「酒」と書かれた紺の暖簾が見えてきます。
 
 
開店時間5分過ぎに店に着きましたが、
 
既に開店待ちの客が入店した後のようで、
 
軒先にある外待ち用の椅子に一人先客が座っておられました。
 
 
ラーメン屋と違って居酒屋なので
 
少なくとも一巡目のお客さんが出るまで小一時間はかかるでしょうし、
 
12月ともなると東京の風も冷たく、外でじっと座って待つのは堪えます。
 
しかし、ここまで来たのですから飲まずに帰るわけにはいきません。
 
椅子にブランケットが用意されていたのはありがたかったです。
 
 
50分ほど待って漸く2人組の先客が店を出られました。
 
お待たせいたしました~狭いですが詰めて座ってくださいと店員さん。
 
確かに狭い。
 
コの字型のカウンターと壁に面したカウンターには
 
人と人との隙間がほとんどなく隣の客と肩がぶつかる距離です。
 
 
すいません、と間を割って椅子に座り店員さんにビールを注文。
 
寒くて体は固まったままだけどファーストビールはやはり旨い。
 
 
一息ついて店内を見渡すと、
 
意外に客層が若いですね。30、40代が多いでしょうか。
 
中には腰が曲がったご常連さんも。
 
私と同じく一見ぽいお客もちらほら見受けられます。
 
狭い店内で皆思い思いにお酒を楽しんでおられます。
 
良い雰囲気です。
 
 
奥に厨房があり、厨房の様子はよくわかりませんでしたが
 
注文や配膳はすべて女性の店員さんが仕切っておりました。
 
どんどん入る注文に忙しそうですが殺伐とした雰囲気は一切なく、
 
特に女将さんと思しき女性の丁寧で物腰柔らかい接客には
 
お客様に対する敬意の精神が溢れています。
 
 
そんな店の料理に間違いがある訳はなく、
 
煮込みだけに限らず、すべての皿が超絶品でした。
 

 


煮込みと同時に注文したポテサラが先ず到着。

 
ハーフでお願いしたのですが、なかなかのボリュームで
 
同時に他の方が注文されたノーマルサイズとあまり見た目が変わりません。
 
玉子多めで胡椒とマヨネーズのシンプルな味付けのポテサラです。
 

 


そして、牛にこみです。

 
ほぼすべてのお客が注文し、
 
これだけで酒を数杯のんでさっと帰る方や、
 
ご飯と汁物を一緒に注文して定食風にいただいている方もいました。
 
手間を惜しまず美味しさを追求した煮込みは
 
正に「ご馳走」と呼ぶべき一皿です。
 
 
 
ぬた。
 
こんな刺盛りみたいな豪華なぬたは初めていただきました。
 
赤貝なんて下手な鮨屋よりも新鮮ですよ。
 
みそも酒が進む甘じょっぱい絶妙な塩梅で、
 
煮込みと並んで注文必至の逸品です。
 
 
燗酒は菊正宗。
 
酒は松竹梅と菊正宗しかありません。



 
鮭ハラス焼。
 
もう何を食べても最高。
 



 
干しホタル。
 
ホタルイカのスルメですね。
 
チューハイにしましたがこれは熱燗だったかな。
 



 
素晴しい居酒屋です。
 
短い時間ながら、この空間で
 
店と客が育んできた歴史を感じることができた気がします。
 
ごちそうさまでした☆
 
 

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